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インタビュー

マギー司郎さん(手品師)

タネや結末がわかっていても思わず見たくなってしまう、不思議な魅力に溢れた「おしゃべりマジック」を生み出すマギー司郎さん。健康法やアクティブライフの秘訣を伺いました。(2016年春号掲載)

マギー司郎さん

1946年(昭和21年)茨城県生まれ。9人きょうだいの7番目。本名は野澤司郎。血液型はAB型。中学を卒業したのち16歳で上京。マジックスクールで手品を学び、20歳でプロマジシャンとして活動をスタート。33才の時に出演した『お笑いスター誕生!』(日本テレビ系)で注目されて以後、ユーモアセンスあふれる独特の「おしゃべりマジック」で幅広い層のファンを得ている。

オフィシャルサイト「オフィス樹木」
www.st21.co.jp/jumoku/home.html

◎「落ちこぼれ」だったからこそ生まれたもの

子どもの頃の僕はコンプレックスだらけ。家は貧乏だったし、栄養不足からか、片方の目が殆ど見えなくて、斜視だった。黒板が見えないから勉強にもついていけないし、ボールなんかも見えなくて運動も苦手。いつも隅っこにいる子どもだったの。

16歳で上京後、ストリップ劇場の前座でマジックをやるようになってからも、手先が不器用で自信もないから全然ウケない。正統派マジックでは勝負できないかもしれないなぁと思っていたある日「ごめんね、実は僕、マジック下手なのよー」ってポロッと言ったらお客さんが笑ってくれたの!

これがキッカケでおしゃべりマジックが生まれたんだけど、自分の弱さをさらけ出したことが、僕の武器になったよね。だから自分のダメなところは財産だと思った方がいいですね。弟子たちにも言うの。「君にしかできないことがあるよ。大丈夫だよー」って。

◎お客様あっての芸だからいつも感謝で心は一杯

健康法は散歩。行き先を決めず「ぶらぶらぶら~」と。自分のペースだと何時間でも歩けちゃう。山手線に沿って一周したこともありますよ。散歩の途中「お茶しない?」って電話で弟子を誘うんだけど、わりと断られちゃう。尊敬されていないのかな?ってショックだけど(笑)、彼らとはフィフティ・フィフティで、僕が「半分」教えて「半分」何かをもらっている関係だと思っています。

手品師は舞台に出るのが仕事。お客さんの「ゆとり」の部分で生かしてもらっているから、弟子には挨拶やマナーなど常識的なことを大切にしてほしいと伝えています。僕は事務所のトイレ掃除もやるんですが…気づいたら弟子はサボってたんです!「トイレって偉いよね。何でも受け止めてくれる。だから感謝してキレイにしなくちゃね」って教えました(笑)。

仕事のお声がかかるのは本当に有難いですからね、僕は約50年ずっと無遅刻無欠勤!舞台に立つのは本当に幸せだからいつもお客様への感謝の気持ちで一杯なんです。80歳、90歳になってもおしゃべりマジックを続けていけたらと思っています。

 

マギー司郎さんの
アクティブライフをつくる「こだわり」

マギー司郎さん

衣裳は「黄色」が定番!

以前は青や赤も着ていたんですけど、営業先で「あれ?今日は黄色じゃないんですか?」と言われて以来、定番カラー。僕は小心者だから黄色の持つパワーに助けられている気もするんです。相性が良いのかも。

マギー司郎さん

朝はモーニングセットから

喫茶店のモーニングが大好きで、今日はこちらの店、明日はあちらのお店と。「あの店のホットケーキが食べたいな」と思ったらわざわざ電車やタクシーに乗っても行く! 朝ご飯なのに高くつくよね~(笑)それもまた楽しい!

マギー司郎さん

「ママ」が元気の素

テレビに出始めた30代の頃からお世話になっているマジック専門店のママ。落ち込むことがあると「ふわぁ~」っとここに来て、ママとお話すると元気になれる。すると悩みごとが消化できちゃうから不思議だよね。

投稿日:2016年7月15日 | カテゴリー:読みもの