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「エコノミークラス症候群」を予防するには?
避難生活で多発したというニュースも記憶に新しい「エコノミークラス症候群」とは? 原因や症状、予防のポイントをまとめました。
長時間足を動かさずにいると、血流が滞って足の血管に血栓ができることがあります。この血栓が血流に乗って肺の血管を塞いでしまうと胸痛や呼吸困難を起こし、最悪の場合は死に至ることも…これがいわゆる「エコノミークラス症候群」。飛行機・鉄道・バスなどで長時間座っている時や、車中泊などで身体を動かしにくい時に起きやすいのが特徴です。中高年や女性に多く、糖尿病・高血圧・肥満の人もリスクが高いと言われていますが、そうでない人でも発症する場合があるので注意しましょう。
予防のポイントは「水分補給」と「血流を促す運動」で、血栓ができないようにすること。身体を締め付けない服装を心がけ、こまめに水分を補給し、首や全身を時々のばしましょう。特にふくらはぎの筋肉は“第2の心臓”と言われ、下半身から心臓へ血液を送り返すポンプ機能を担っているため、マッサージをしたり足首を動かすことが予防につながります。ふくらはぎを圧迫し、ポンプ機能を助ける「弾性ストッキング」の着用も効果的。下肢静脈瘤の予防や治療に使われる医療用の弾性ストッキングがおすすめです。